麻黄湯は強い薬ではありません

インフルエンザに麻黄湯(まおうとう)が使われます。

麻黄は小児には使いやすい生薬です。

ガンガン頻回に使っても、お子さんたちにはまず副作用は起こりません。

心臓などの基礎疾患を持っているお子さんは主治医と相談してください。

大人が飲むと、エフェドリンの影響で吐き気、動悸などが出ることがあります。

漢方薬は生薬の集合体です。

インフルエンザのような強力な感染症(サイトカインストーム)であれば、対抗する患者さん側も強い反応を起こして対抗するのが妥当でしょう。

麻黄湯を飲むことによって患者さんに強い抗病反応を起こして対応することになります。

高齢の方でも、基礎疾患などにきをつけながら短期間(1日、2日)麻黄湯を飲んで、解熱を図ることもあります。

解熱傾向が見られたり、汗をかいたり、おしっこが出たら、数回飲んで内服中止です。

漢方薬を飲むと、患者さんが漢方薬でしか入らない病気を治すスイッチ(抗炎症作用、熱産生、水分調節、微小循環障害)を押し続けることになり、患者さんが自分で治し始め、それを続けることによって病気が治っていきます。

上手に使えば、病気が早く治ります。

 

 

HAMANN X51.jpg

 

大防風湯が有効だった足の痛み

67歳女性。

うちに通院中のお子さんのおばあちゃんです。

精神科でうつ病、不眠症と診断されパキシルなどの内服薬で治療中です。

以前からリウマチと診断され内服薬を勧められるも飲んでいないようです。

杖をつかないと歩行できない状態です。

全身が冷える、便秘あり、頭が重たい、しめつけられる、手足のこわばり、足元のふらつきが目立ちます。

精神科だけで9種類(!)の薬を内服中です。

もうおなかいっぱいです。

口は達者でよくしゃべりますが、カダラは痩せてガリガリですが、膝関節だけポコッと腫れています。

元気はなく、食事も多くは食べられず、全体的にパワー不足です。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)を使いたくなるような人で、下肢のの運動麻痺、疼痛に大防風湯が有効です。

まずは、今のお薬に大防風湯を追加しました。

2週間後再診。

「3回飲むと胃が痛い」と言われましたが、よく見たら杖なしで歩いています。

「何か大丈夫みたい」と。

1日2回内服で続行としました。

さらに1ヶ月後再診。

「元気になりました、胃も痛くありません」

さらに2ヶ月後。

「趣味のミシンをやっています、右手指が痛いけどできます」

なおかつ、不思議なことに手指の第1関節の屈曲が治ってきました。

その後どんどん元気になり、杖は困ったときに使うだけ、掃除をする時も手足に力が入り、ミシンで自分の服を作ったり、修繕したりしています。

精神科の薬も調子良ければ、少しずつ減量できそうです。

 

M4GT4 1.jpg

 

胃食道逆流症に半夏瀉心湯が有効だった1例

44歳女性、事務員。

平成29年10月から朝のみ吐き気が始まりました。胸やけあり、げっぷなし。

既往歴は特にありません。

近位を受診され、軽度の逆流性食道炎と診断されパリエット、次にネキシウムを処方されました。

内服薬でも症状が変わらないため当院を受診されました。

さらに平成29年夏頃から夕食時になると37℃前後の発熱が出るようになったそうです。

平熱は36.3℃から36.5℃だそうです。

全身倦怠感など、その他の症状はありません。

足は冷える、肩こりあり、視力が落ち、目がかすみ、耳が塞がった感じが時々あり、月経に関するトラブルなし、です。

歯根舌、心窩部の著明な圧痛あり。おへその右下に圧痛あり。

下腹部の正中線に沿って、おなかの張りがありません(小腹不仁)。

心窩部の圧痛が著明だったので、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を処方しました。

長患いでカラダがへばっている、歯根舌もあるからエネルギーも不足だろうと考え、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を追加しました。

2週間後再診。

「漢方薬は飲めました、吐き気がなくなり、胃がスッキリしました、補中益気湯で元気も出ました」

一気に困ったことが解消しました。

肩こりは、桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)の頓服で解消されました。

 

 

 

 

腕が痛くて上がらない

運送業や、繊維関係で荷物の上げ下ろし、運び込みなどで毎日作業されている方がいます。

仕事中に腕や肩に痛みを覚え、鎮痛剤やシップを貼っています。

時間が経つと、また痛みが来て、次第に腕が上方に上がらなくなります。

毎日腕を酷使するので、炎症が起こっている、微小循環障がいがあるのだろうと思われます。

あれこれ漢方薬を試しておられる方がいます。

どうしても段ボールを運ぶ時に、腕がぶつかったり、急に落ちてきたものを支えたりするので、打撲ありと考え治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)と桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)を飲んでもらいました。

1ヶ月、2ヶ月と飲むうちに、腕の痛みは軽くなり、腕が上方に上がるようになりました。

治打撲一方の代わりに、葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)などを飲んでいる方もいます。

首の後ろが凝り、張っている方は、葛根加朮附湯、冷えて腕が痛い方は、桂枝加朮附湯です。

力仕事を止めれば、症状は軽快するのでしょうが、患者さんが言うには、「完全休養するより、多少なりとも腕を動かしている方が調子がいい」と。

関節可動域が固まらない程度の動きは必要なんでしょうね。

二朮湯(にじゅつとう)など、まだ他も手があります。

 

20180110_1757734.png

五苓散は小児に使いやすい

胃腸カゼには五苓散(ごれいさん)が活躍します。

特に小児には使い勝手が良いです。

嘔気、嘔吐、下痢どれでも使えます。

胃腸カゼにかかって、ノドが渇く、水分摂りたい、飲んだらまた吐いてしまった、という経験があると思います。

こういうときに五苓散をほんの少量ずつ2時間おきに飲ませると、早いと3回、4回目で嘔吐が止まります。

吐き気は波がありますから、一旦止まったかに見えて、24時間以内にまた吐き気が襲ってくるとこがありますから、経過を見ながら少量ずつ水分補給です。

五苓散を使うことによって、点滴をせずに治っていくことが結構あります。

点滴をする側もありがたいです。

痛い思いをせずにすむお子さんはもっとありがたい(はず)!

胃腸カゼで頭痛がするときは、体内の水分バランスが大きく崩れてるのが原因だと思われるので、鎮痛剤ではなくて五苓散です。

早いと30分くらいで頭痛が軽くなってきます。

もちろん大人の方も使っていただきたいです。

 

 

61mitNnxjQL__AC_US160_.jpg

 

 

さあ、インフルエンザ対策だ

外来は連日インフルエンザの患者さんが来られています。

インフルエンザB型が多いです。

今年はA型の方も少数ですが同時におられます。

いずれにせよインフルエンザはしんどいです。

ごく軽症の方もありますが、基本的に、「発熱、全身倦怠感、関節痛」が続きます。

2日以内に熱は下がることが多いですが、まれに5日前後続くこともあります。

そういうのは気管支炎、肺炎などを併発していることがありますから、注意が必要です。

漢方にこだわる方もいますが、西洋薬が使い勝手が良くて効くなら上手に使いましょう。

漢方薬でインフルエンザを治したい希望があるけれど、だるくて薬を飲む気力がない時もあるでしょう。

リレンザやイナビルを吸入しておけばいいじゃないですか(私はそういう立ち位置です)。

漢方薬をガンガン飲めそうなら、麻黄湯(まおうとう)をはじめとする漢方薬を使いましょう。

麻黄湯は強いくす薬ではなくて、「患者さんに強い反応を引き出す漢方薬」です。

高齢の方でも1日なら麻黄湯を3時間に飲むこともあります。

汗をかいたらサッと内服中止すれば、副作用もなく1日で解熱することもあります。

このあたりを間違えて、ダラダラと麻黄湯を飲んでくださいなんて言ってしまうと、副作用が出て大変なことになります(吐き気、動悸、尿閉など)。

また、西洋薬で解熱傾向が見られない時に漢方薬を追加することはオッケイです。

漢方薬でうまくいかない時に、西洋薬を追加することももちろんオッケイです。

早くキレイに治るためには、総動員であります。

 

花粉カレンダー1.gif

おたふくかぜに漢方薬は効くか

耳下腺の腫れがなかなか引かないおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)があります。

5日経過しても一向にパンパンに腫れて痛いです。

後から、反対側が腫れるケースもあります。

ある先生は、葛根湯+五苓散(ごれいさん)が効くと。

なかなか面白い組み合わせです。

これは、カゼをひいて、胃腸にもちょっとカゼが入った時に私も使います。

お子さんなら、麻黄湯+五苓散でしょう。

頚部のリンパ節腫脹、耳下腺腫脹に何回か小柴胡湯(しょうさいことう)を使ったことがあります。

6-7割有効です。

サッと1日で腫脹が引いたケースもありましたが、全員がそういうふうにはなりません。

ただ、様子を見ているくらいなら積極的に漢方薬を試してみるのも1つの手です。

おたふくかぜにかかって、耳下腺が軽度腫れているだけなら、そうそう苦労せず治っていくでしょう。

無菌性髄膜炎や難聴になるのはつらいです。

髄膜炎は髄液検査が痛いですが、予後は良好なことが多いので、まず後遺症なく治ります。

ムンプス難聴は治りませんので、厄介です。

その前におたふくかぜワクチンを接種してただければ、ありがたいのですが。

 

イラスト 患者と医師1.png

インフルエンザが出てきました

年明けの外来からインフルエンザの患者さんが増えました。

昨年末は、A型、B型の両者が見られました。

年明けはB型が目立ちます。

ですから、典型例では高熱、咳、全身倦怠感、関節痛に加えて、胃腸症状があります。

軽症だと、ウイルス性胃腸炎なんだろうな(インフルエンザもウイルスですが)と思えます。

重症さんは少なく、2日以内に解熱している方がほとんどです。

数名のみ発熱4日目、5日目と続いていました。

年末年始は、救急外来で薬が処方されていますが、大人はイナビル(1回の吸入で済む)、お子さんはリレンザが多かった(まだ乳幼児の患者さんが少ないのでしょう)です。

ただ、4歳のお子さんにイナビルが処方されていて、「うまく薬を吸えてなかったと思います」と言われるお母さんがいました。

1発勝負でしっかり吸入するのは難しいかな、という印象でした。

まだリレンザで毎日少しずつ練習しがてら吸入した方がベターかも。

救急で漢方薬を処方された方はいませんでした。

お子さんなら、麻黄湯(まおうとう)を2時間おきに飲む方法もあるのですが。

うちの常連さん曰く、「熱が出たので、子どもに麻黄湯をいつものように2時間おきに5回飲ませたけど、全然熱が下がらなった」

インフルエンザだと、こういうことは起こります。

相手が強いので、麻黄湯でガンガン攻めても、ちょっと汗をかくかな、ほんの0.5℃、1℃熱が下がったかな、という程度です。

普通のカゼなら一気に発汗して解熱してますからね。

こういうときは、麻黄湯+越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)か、汗を少しかいたなら、麻黄湯+桂枝湯(けいしとう)=桂麻各半湯(けいまかくはんとう)、あるいは、桂枝湯+麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を使います。

この3つのうちの1つを2時間おきに飲みます。

だいたい3回、4回飲んだあたりで解熱傾向が見られます。

解熱しない場合は、柴胡剤に変更します。

例えば、小柴胡湯(しょうさいことう)です。

タミフル、リレンザ、イナビルの併用は問題ありません。

抗生剤(クラリスロマイシンなど)も大丈夫です。

 

15094347_thm.gif

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします。

漢方のホームページを通じて、日頃困っている症状、病気が少しでも良い方向に向かうようにお手伝いできたらありがたいことです。

昨年は年末にホームページをご覧になった方から電話がありました。

遠方でしたので、ご自宅の近くで保険診療で漢方エキス剤を処方していただけそうな医療機関をお伝えしました。

運よく漢方薬を処方していただき、内服3週間で症状がほぼ治ったとお手紙を頂きました。

全国には、まだ困っている方が多くいらっしゃるんだなと実感しました。

大都会の東京の方からでも電話相談がありますからね。

私1人でできることは限られています。

どうか少しずつでも、漢方薬を使った治療が普及しますように、御協力をお願いします。

医師レベルでは講演会、セミナーなどがありますが、一般向けのものが少ないです。

地元のお母さん相手、保育園での勉強会は地道に続けております。

どうか、もう少し広い範囲で活動ができないか、誰か声をかけてもらえませんかね。

西洋医学を否定するものではなく、西洋医学が得意なところは使っていき、漢方が得意なところは漢方でいけば良いと思います。

両者併用だって構いません。

患者さんが治るために、保険診療の範囲内で使えるものを総動員しましょう、というスタンスです。

 

DTM M4GT.jpg

当帰芍薬散だけで十分です

40代女性です。

年末に久しぶりの受診です。

「お久しぶりです。寒くなってきたら調子が悪くなってきたので漢方薬を取りに来ました」

「どういうふうに調子が悪いのですか?」

「月経周期がおかしくなった、冷えもきつくなってきたかな」

手足、おなかも冷えています。

むくみはなく、他にこれといった悪い所見はありません。

以前飲んでいた当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を希望されました。

こちらからは、あれこれ提案しましたが、本人さんがこれさえあれば良いのです、と。

この方は、当帰芍薬散を飲むとカラダが温まって、微小循環が改善し、月経に関するトラブルもピタッと治まるそうです。

漢方薬も薬ですから、なるべく1種類だけで症状を治せればベターです。

自分にとって、この症状の時はコレが効く!と分かっている方は強いです。

間が空いていても、同じ漢方薬を飲めば症状が良くなります、

 

109403922_thm.jpg

茯苓飲合半夏厚朴湯

これはいい漢方薬です。

隠れた(隠れていない?)名方だと思います。

茯苓飲(ぶくりょういん)という漢方薬があります。

これは金匱要略(きんきようりゃく)に載っている昔からある漢方薬です。

食道に特異的に働き、順蠕動を促します。

逆流性食道炎、胃の一部を切除、あるいは全摘した後にも使えます。

食べたものが、食道から胃に流れ、逆流しないように働きます。

さらに、悪心・嘔吐に強いもの、あるいは気分がふさいでノドが塞がった感じがするものに使う半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)をくっつけた漢方薬が、茯苓飲合半夏厚朴湯です。

これは、本朝経験方(ほんちょうけいけんほう)と言って、江戸時代に日本で作られた漢方薬の1つです。

だから、日本人向け(!)な漢方薬なのです。

胃薬などの西洋薬と一緒に飲んでも構いません。

是非2週間は飲んでみましょう!

 

タミフルドライシロップ1.jpg

年末年始処方

今週は年末年始に向けて、患者さんがこれをくれ、あれをくれ、と希望の漢方薬を持って行かれます。

こうやって持っていく漢方薬が自分にとって一番大事な漢方薬かも知れません。

現在の私なら、補中益気湯(ほちゅうえきとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、五苓散(ごれいさん)、葛根湯でしょうか。

この4つがあればありがたい。

全身倦怠感がある、疲れて動けない時は補中益気湯。

心の落ち着きを取り戻す、胃のストレス対策に半夏瀉心湯。

宴会には五苓散(二日酔い予防、対策)。

カゼのごく初期に葛根湯。

手元にあるとサッと飲めて楽です。

自分に合う漢方薬は、間が空いていても飲めば効きます。

昨日は、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、一昨日は、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を求める方が多かったです。

門前薬局の在庫がなくなる勢いだったようです。

漢方薬ではなく、保湿剤はモノによっては一時的に品切れしました(すぐに納入あれましたが)。

乾燥肌も多いのね。

さて、何が必要ですか?

 

20170113_1567392.png

ウイルス性胃腸炎に桂枝人参湯

うちではここ数週間の間にウイルス性胃腸炎が多く見られます。

嘔吐のお子さん、大人が多いです。

下痢で困っている方も当然おられます。

普通に下痢止め、整腸剤を飲んでも胃腸炎の炎症は止まりません。

自分で腸菅に炎症を止めるしかありません。

できれば明日までに下痢を止めたい、仕事に行きたい、旅行に行くつもりで申し込みしてるから3日後には出かけたい、、。

皆さま、要望が多くございます。

さあ、1日で下痢を止めましょう!

桂枝人参湯(けいしにんじんとう)を1時間おき(無理なら2時間おき)に飲めるだけ飲んでみましょう。

大人の方は初回は内服量に2倍でスタートして、2回目以降は内服量そのままで結構です(回数で多く飲む)。

お子さんは初回の倍量は難しいことが多いので、2時間おきに飲んでみて、と指導しています。

夜間寝てしまえば飲みませんが、目が覚めたらまた飲んでみます。

24時間以内に下痢が止まる人が出てきます。

止まらなくても、ほとんど気にならない方も出てきます。

集団生活、会社などで嘔吐物や下痢便からウイルスが拡散しますので、なるべく早期に症状が止まった方がベターです。

病棟などで感染症が拡がれば病棟閉鎖になってしまいますから、早く終息させることが賢明です。

そのためにも、桂枝人参湯の1-2時間投与が大事です。

 

疝痛1.jpg

なぜ漢方薬を処方しているんだろう

西洋医の私がなぜここまで漢方薬を処方しているんでしょう?

自分でも不思議なのです。

13年前までは熱が出たら抗生剤、坐薬、鼻水で出たら抗ヒスタミン薬の一点張り。

これで良いと思っていたんですねー。

でも患者さんはちっとも治らない。

そりゃ、カゼはウイルス感染がほとんどだから抗生剤飲んでもダメなのがほとんど、抗ヒ剤出したって、鼻がつまって眠くなるだけ。

さらに開業後に大人も診るようになったら、冷え、便秘、抑うつ、不安神経症などの相談が多くなりました。

西洋薬でうまくいく人もあれば、うまくいかない人もいる。

うまくいかない人はどうするのか?

もう手がないと患者さんに伝えるのか。

大阪の千福貞博先生が言っていましたが、「この病気は私では治せません」と言わないと。

本当なら漢方薬で治せたのに、という病気も多くあるわけですよ。

「治りません」ではなくて、「今の私の実力では治せません」と言わんきゃね。

そこに目がいった私は漢方薬を多く処方するようになったわけです。

そうしたら、治る、治る!

中には漢方薬を駆使しても治らないこともありますよ。

でも少しでも快方に向かうようにお手伝いすることはできます。

手段がいくつか(漢方薬を何種類も使える)あるんですから。

臨床にベッタリと仕事をしていると、自然とこういう方向に流れてきたんです。

 

33371650_thm.jpg

どちらを優先?それとも両方?

漢方外来のやりとりです。

「いつも漢方の薬が切れたので、先生、また1ヶ月分ください」

「はい、わかりました」

「先生、急に冷えを感じるようになりましたので、冷えの漢方薬もください」

例えば、日頃1つの漢方薬だけを飲んでおられて、今回もう1つ飲みたいというのは、単純に追加できる可能性が高いです。

もともと2つの漢方薬を使われていて、さらにもう1つとなると、「ん?」となります。

漢方薬と言えども薬ですから、飲む種類は少ない方が良いです。

少ない方がキレが良いです。

どうしても3つめを、という場合は優先順位をつけてもらいます。

冷えが一番困るなら、まず冷えの漢方薬を、次にイライラ用に漢方薬を、3つめの頭痛の漢方薬は頓服にする、とか工夫が必要です。

甘草(かんぞう)が含まれるエキス剤は全体の7割に及びますから、ダラダラと多くは飲みたくはないですよね。

血液中のカリウム(K)が低下、高血圧などが起こることがまれにあります。

大量に飲めば必ず起こるわけではありませんが、注意が必要です。

保険的にも、3つの漢方薬を1日3回飲むと、まず切られます。

どうしても優先的に飲むものは1日3回、あとは1日2回とか、量の制限、コメントが必要かと思われます。

漢方好きの患者さんを説得するのは大変ですが、患者さんのためにも内服内容の検討がいりますよね。

 

大塚敬節 漢方診療三十年.jpg

タミフル、リレンザ、イナビルと漢方薬

インフルエンザにかかって患者さんが来院されます。

「どうします?」

「リレンザがいい」、「1回の吸入で済むならイナビルがいい」と、大人の方や年齢の高いお子さんは言われます。

それで結構。

5歳前後になると、吸入薬であるリレンザ、イナビルが上手に吸入できるか、できないかで分かれます。

気管支喘息などで吸入薬に慣れているお子さんは吸入薬で対応できます。

吸入できないとなると、タミフルしかありません。

タミフル飲む?と聞いて、それで良いならタミフル内服開始です。

ごく軽症のインフルエンザならタミフルは不要です。

自分で治せます。

インフルエンザに感染すると、熱せん妄や異常行動を起こすことが知られています。

さらにタミフル、リレンザ使用時にも、異常行動が起こることがまれにあります。

そういうリスクが心配な方は、漢方薬を希望されることがあります。

状況に合う漢方薬を使えば、タミフル、リレンザとほぼ同じ時間で解熱を図ることができます。

併用したからと言って解熱時間が短くなることはないようです。

 

109426738_thm.jpg

カゼをひいてノドが痛い

カゼのごく初期です。

「しまった、カゼひいたかも」、「ちょっとノドが痛くなって、寒気してきた」

自分でしかわかりません。

このタイミングで漢方薬をうまく使えば、カゼは自分で治せます。

実際、そうやって治している方はたくさんおられます。

カゼをひいたな、と感じたら葛根湯を2包、熱いお湯で飲みます。

フーフーするような熱いお湯が良いです(猫舌の方は調整してください)。

さらに白湯を続けて飲みます。

3時間以内に汗をかかなければ、さらに葛根湯2包をお湯で飲みます。

汗をかく、おしっこが出る、熱が抜けたな(下がったな)、この3つのうちどれかがあれば葛根湯は内服中止です。

さらに、ノドが痛いなら、桔梗湯(ききょとう)、桔梗石膏(ききょうせっこう)、甘草湯(かんぞうとう)のどれかを葛根湯を飲んだ後に、1日3回で追加します。

葛根湯ではノドの痛みは治りません(役目が違うのです)。

ノドには、ノド専門の方にお願いします。

これがうまくいけば、その日のうちにカゼが治ります。

葛根湯には麻黄(まおう)という生薬が入っています。

中にエフェドリンが入っているため、胃腸が弱い方、心臓の弱い方、高齢の方には葛根湯は使えないことがあります。

そういう場合は、桂枝湯(けいしとう)、香蘇散(こうそさん)、参蘇飲(じんそいん)を使います。

麻黄が入っているが、使いやすいのは麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)です。

麻黄の量が多いわりに胃腸にくることが少ないです。

虚弱、冷えの強い方には、麻黄附子細辛湯をお勧めします。

 

M5 7.jpg

抑肝散で慢性疼痛を止める

認知症の周辺症状の緩和に、内科系では抑肝散(よくかんさん)が多く使われています。

もともと抑肝散は小児の夜泣きの漢方薬です。

最近は、慢性疼痛に応用されています。

40代女性です。

旦那さんは単身赴任で、御自身も会社勤めです。

手のかかるお子さんが2人おられます。

月経前になるとイライラが頂点に達し、自宅でお子さんを怒鳴ってしまったり、暴言を吐いたりするそうです。

仕事が終わって帰ってきてから、家事、お子さんの世話に明け暮れる毎日です。

先月あまりにもカラダがだるくてしんどいので、「何とかなりませんか?」と相談に来られました。

月経前が一番多いのはイライラ、次に頭痛です。

市販の鎮痛剤を飲んでしのいでいました。

まずは加味逍遥散(かみしょうようさん)と補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を2週間試しました。

「加味逍遥散を飲み始めたら、月経前のイライラは軽くなりました、補中益気湯でカラダも軽くなりました」

「ただ、頭を突き抜けるような痛みが治らず困ります」

そこで抑肝散(よくかんさん)を追加しました。

加味逍遥散と抑肝散を1日3回メインで飲んで、カラダがだるい時に補中益気湯を適宜追加する方法で行きました。

するとどうでしょう、「抑肝散を飲むようになってから頭を突き抜ける痛みが和らぎました」

良かったです。

受診してから1ヶ月経過して頃、初めて外来で笑顔を見ることができました。

「これで何とかなりそうです」

当面自分で調整して漢方薬を続行予定です。

このように抑肝散は慢性疼痛に応用されるようになってきました。

長年治らなかった腰痛が抑肝散で治ったり(怒りが根底にあったのね)します。

新たな漢方薬は出てきませんが、現代に合わせて新たな試みが行われています。

 

M4 3.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岐阜の漢方外来も無事終わりました

今年から始めた岐阜市の漢方外来も今年分が無事終わりました。

実家の外来を使って、午後から3時間半やっておりました。

手カルテ、古いレセプトコンピューターを駆使しながら、院外処方箋で何とかできました。

院外処方箋でしたが、近くのチェーン店などのおかげで1日、2日の間には漢方薬を手にすることができた患者さんがほとんどでした。

ありがたいことです。

家族ぐるみで来ていただける方、かなりの遠方から御夫婦で来られる方など、漢方外来だと物理的距離は関係なく来院されます。

それだけに、合う漢方薬を提案するこちらも真剣です。

冷え、便秘、抑うつ状態、疲れ、虚弱体質などの相談が多かったでしょうか。

来年は引き続き月2回にペースで漢方外来を行う予定です。

外来でお配りする漢方に関する資料も増やしていこうと考えております。

今年受診していただいた患者さんに感謝致します。

また、来年も気楽に受診していただければ幸いです。

ありがとうございました。

 

 

110016003_thm.jpg

研修医の先生でも漢方薬が使える

昨日は小児夜間急病センター当番日でした。

外来に見学に来られた1年目の研修医の先生に短時間漢方講義をしました。

葛根湯、麻黄湯(まおうとう)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、五苓散(ごれいさん)について簡単なレクチャーをしました。

これぐらいで、明日から、いや今晩からでも救急の患者さんに処方できますよと。

漢方理論は後からゆっくり学べば良いので、すぐ実践で使えなければ意味がありません。

葛根湯、麻黄湯を処方できれば、発熱してすぐ来院された大人、お子さんにすぐ対応できます。

「カゼはウイルスが原因ですから」と説明して、解熱剤だけ出して帰すくらいなら、葛根湯、麻黄湯を1日分処方して、3時間おきにお湯で飲んでください、と対応した方がベターでしょ。

救急の患者さんは1回しかお会いしない可能背が高いですが、「熱がすぐ下がった!」と喜んでいただけることが必ずあります。

このキーワードがあれば、この漢方薬を処方してもいいよ、と教えて方が研修医の先生は処方しやすいです。

早くキレイに治る経験を多く積んでいただいた方が、漢方薬になじむには良い道かと思います。

 

M4 DTM1.jpg

冷え対策を

岐阜も氷点下の気候になりました。

ちょっと北へ上がれば雪が降っています。

もう冷えが始まっているでしょう。

もともと暑がりの私が寒いのですから、もともと冷え症の方は、かなりカラダが冷えるのだと想像できます。

@当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足が冷える、末端が冷えて困る、しもやけができやすい、冷えると頭痛がする

A苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰から下が冷える

B人参湯(にんじんとう):おなかが冷える、冷えると便がゆるくなる

C麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう):冷えると鼻水が出る

D当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):月経困難、下肢のむくみ、冷えで困る

E温経湯(うんけいとう):月経に関するトラブル、皮膚の乾燥、下腹部の痛み、冷えで困る

F十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):全身倦怠感がひどくて冷える

まだまだあります。

どれか1つをまず2週間試してみたらいかがでしょうか?

後は、加齢に伴う冷えには、G八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)があります。

 

smallTYB2I3I7.jpg

立効散の飲み方

痛い歯になじませるようにしてから飲むと良いです。

美味しい漢方薬ではありませんが、抜歯したところ、痛い歯を意識して、口に含んでブクブクして患部に当てましょう。

それからゴックンと飲みます。

抗生剤や鎮痛剤との併用は大丈夫です。

奥深い組織の炎症(歯科医の先生が、根っこ、とよく言いますが)が起こっていると立効散では対応が難しいかもです。

そういう時は、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)を2週間とか3週間とか長めに使っています。

抗生剤を1週間以上長期に飲んでも効果は?という感じです。

私も左下の奥歯の神経根付近に炎症、膿ができて、約半年以上かかって治りました(難治だった)。

治療の途中から、荊芥連翹湯を飲み始めたら、開始して2週間経過した頃から膿がスッと引き始めました。

骨に囲まれた奥深い組織の炎症には、こういう作戦が良いです。

 

109504747_thm.jpg

おなかが冷えて痛むとき

大建中湯(だいけんちゅうとう)を使います。

今や外科では有名な漢方薬です。

腸閉塞にバンバン使われています。

腸閉塞の解除に有効なのです。

おなかを触ると、特におへその周りが冷えていることが多いです。

腸閉塞でなくても、おなかが冷えて痛むときに、熱いお湯で溶いて飲んでみてください。

便秘がちな人には、お通じにも良いです。

おなかが膨満して張った感じがする人にも有効です。

乾姜、人参、蜀椒(山椒)、膠飴(漢方の飴)の4つの生薬で構成されているシンプルな漢方薬です。

それが、キレの良さの秘訣です。

構成する生薬の数が少ない程、耐性ができにくく、キレが良いのです。

お子さんなら、もっと飲みやすい小建中湯(しょうけんちゅうとう)があります。

小建中湯だけでも十分対応できますが、今一つ効果がない時は、小建中湯+大建中湯で飲んでみます。

小+大=中

中建中湯(ちゅうけんちゅうとう)という名前の漢方薬に変身します(ウソではありません、本当です)。

 

M5 6.jpg

岐阜の漢方外来状況

岐阜市で月に2回不定期で漢方外来をやっております。

もう5ヶ月は経つでしょうか。

10人受診していただいております。

多いと15人を超えます。

ありがたいことです。

家族で来られる方、親子、夫婦で来られる方もあれば、もちろん1人で相談される方もあります。

内容は結構深刻なものから、漢方薬でこれを試してみたい、というものまで様々です。

自分に合った漢方薬が見つかった方は、上手に使っておられます。

当初院外処方で、薬がすぐにもらえるだろうかと心配していましたが、杞憂に終わりました。

街中の処方箋薬局さんが結構漢方薬を持っている、あるいはすぐに対応して1日、2日もかからないうちに薬が手に入っています。

大手のチェーン店さんは、意外に漢方薬の在庫がありました。

このまま、来年もボチボチやっていこうと思います。

足がつった、冷えがきつい、咳が止まらない、便秘が治らない、月経に関するトラブルで困っている等、何でも聞いてください。

できる限りのことはします。

わからんことはわからんと言います(苦笑)。

漢方だと意外に、「あるよ」と言えることが多いです。

 

yjimage9CIRGO0N.jpg

肺炎を治す

いきなり肺炎になることはなくて、普通はカゼをこじらせて気管支炎、肺炎と伸展していきます。

朝は熱がないのに、昼、夕方から熱が上がってくる場合は、小柴胡湯(しょうさいことう)を使っています。

できれば2時間おきに飲んでみます。

ウイルスが相手なら、ステロイド剤の点滴と併用しても構いません。

細菌が相手なら、抗生剤の点滴、内服薬との併用は大丈夫です。

ノドが乾燥して声も嗄れるなら麦門冬湯(ばくもんどうとう)を追加して飲みます。

年配の方なら滋陰降火湯(じいんこうかとう)が良いかも知れません。

ネバネバした痰がからむ時は、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、あるいは五虎湯(ごことう)を併用します。

経過が長いものには、竹温胆湯(ちくじょうんたんとう)もあります。

カラダがへばって食欲がない、元気がない場合は、六君子湯(りっくんしとう)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、お子さんは小建中湯(しょうけんちゅうとう)を飲むと、呼吸器疾患がスッと治ることがあります。

早くキレイに治しましょう。

 

ツムラブシ末1.jpg

ノドが痛いには、パンチ力のある小柴胡湯加桔梗石膏を

2週間前に自分で飲んで良かった小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)の話です。

2週間前の夜にノドがカサカサし始めました。

すぐさま桔梗湯(ききょうとう)と麦門冬湯(ばくもんどうとう)を一緒に開始しました。

飲んで2時間くらいは、痛みとカサカサ感が治まります。

4時間もすると、症状が元に戻ってきます。

熱は出ませんが、ノドの痛みが増してヒリヒリしてきました。

そこで、小柴胡湯加桔梗石膏を2包飲みました。

今まで意識して飲んだことがなかったのですが、2回目も2包、3回目からは1包ずつ、計6回飲みました。

2日でノドの痛みがほとんど取れました(なくなった、って感じ)。

ある先生が、「この漢方薬はパンチ力がある」と言っておられたのを聞いて、納得しました。

柴胡+桔梗石膏は強い抗炎症作用がありますね。

自分で飲んで納得しました。

扁桃炎で、扁桃の色がマグロの赤身の色をしていたら、この漢方薬を使うと有効です。

繰り返す扁桃炎にも、強い味方でです。

1週間、2週間と淡々と飲み続けると、高熱が出にくくなります。

扁桃肥大は治りませんが、摘出手術を免れた大人の方はおられます。

 

20170421_1623478.png

 

胃が痛い

痩せ型で、体力もあまり自信ないなー、という方が、「胃が痛い」と訴えておられます。

こういう時は、痛み止めを飲みます(一般的に)。

胃がもともと丈夫でない方が鎮痛剤を飲み続けると、鎮痛剤でさらに胃を痛めることがあります。

そこで、安中散(あんちゅうさん)を使います。

〇〇漢方胃腸薬の中には、まず安中散が入っています。

神経性胃炎がある方には、有効かと。

私個人的には安中散が効かないので、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)+芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を使っています。

西洋薬と漢方薬の併用は大丈夫です。

ただし、漢方薬はお湯で飲んでください(できればお湯で溶いて飲んだ方が効くかな)。

宴会シーズン(最近は減っていますかね)ですので、十分ご自愛を。

 

M4 orange1.jpg

いっぺん騙されたと思って使ってみやー

しもやけで困った方が増えています。

常連さんも先週から来ています。

「冷えてきてしもやけができましたんで、漢方薬をもらおうかな」

大半の方が希望されるのが、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)です。

長い名前の苦い漢方薬です。

ゆっくりお湯で溶いて飲んでいる場合ではありません、サッとお湯で飲む(笑)。

この苦いのがいいんだわーと言う患者さんもおられます。

少々苦くても飲み続けると、手足がポッと温かくなります。

今まで靴下を2枚履いていた人が1枚で済むようになり、冷えてアカギレていた手指が赤紫色にならず、かゆみも減ります。

かゆいときは紫雲膏(しうんこう)を擦り込んだり、マッサージしてもらいます。

冷えると腰が痛い、背中が痛い、頭が痛い(下から冷気が上がってくる!)という方にも、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は有効です。

この雪が降りそうなキンキンに冷えて乾燥し始めた頃からしっかり飲んでおくと、昨年より調子が良いはず、です。

お子さんには普通処方しませんが(苦いので)、うちの患者さんはマニアックな方が多い(?)ので、平気で飲んでいるお子さんが結構います(ビックリ)。

自分でしもやけを治しています。

褒めてあげています。

 

M4GT41.jpg

外来が終わるとノドが痛い

感染症に暴露されまくりの毎日です。

1日が終わってスタッフを帰して1人院長室に戻ると、ノドが痛ーい。

外来中に、少量ずつミネラルウオーターを飲み、うがいを欠かしませんが、お子さんが近距離でウイルスをぶちまけてきますからね。

ベースは補中益気湯(ほちゅうえっきとう)で支えて、インフルエンザが流行すれば適宜リレンザを吸入します。

ノドが痛くなった初期は桔梗石膏(ききょうせっこう)か、桔梗湯(ききょうとう)をガンガン飲みます。

ヒリヒリの痛みになったり、熱が出たら葛根湯を2包飲みます。

熱がないのに、痛いだけなら、小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)を飲みます。

だいたい、こんなもんで対応しています。

ここ数年カゼ気味になると、ノドがヒューと鳴ることはあります。

スギ花粉症はありましたが、喘息っぽい咳なんでしょうね。

吸入ステロイド薬が必要なのかな。

今のところ使ったことがありません。

来年3月まで感染症と、いつも以上に闘います(闘っているから健康なのよ)。

 

紫雲膏1.png

カゼの時の頭痛

いきなり鎮痛剤ですか?

それしかないですもんね。

仕方がない。

なるべく解熱鎮痛剤を飲む回数を減らしたいですよね、

川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)という漢方薬があります。

カゼをひいたな、と感じたら葛根湯を2包お湯で飲むところに、川きゅう茶調散1包を追加します

お子さんなら、麻黄湯を2時間おきに開始しつつ、川きゅう茶調散を1回分一緒に飲みます。

何回か試してもらうと、「いいね」というタイミングがあります。

この漢方薬は、適応に、「血の道症」と書いてあります。

月経に関する頭痛にも使えます。

うちでは、月経前症候群や更年期障害で頭痛を伴う人に、日頃飲んでいる西洋薬や漢方薬に適宜追加して飲んでもらっています。

全員とは言いませんが、6割ぐらいの人には効いている印象です。

漢方薬に「茶葉」が入っています。

 

m6 1.jpg