歯が痛い

久しぶりに歯が痛くなりました。

歯科受診は明日になりそうだったので、立効散(りっこうさん)を飲みました。

ちょっと苦みがある漢方薬です。

おそらく細辛(さいしん)のせいでしょうか。

歯の痛みの原因は不明でも、とりあえず飲んでみます。

私は1回に2包ずつ1日飲みました。

あまりにも痛いときは解熱鎮痛剤を1錠併用しました。

2包飲むと30分以内に痛みがスーッと和らぎます。

6時間もすれば、また痛みが襲ってきます。

今回は以前治療していた歯が一部折れてしまったのが原因でした。

処置をしてもらった当日から痛みは激減しました。

歯科医からは、抗生剤、鎮痛剤を飲むように指示されました。

この感じだと数日で治りそうです。

立効散は、「たちまちに効く」という意味だそうです。

 

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お子さんの腹診

お子さんのおなかの診察は、西洋医学的にもなかなか難しいところがあります。

漢方的なおなかの診察も同様ではないでしょうか。

はっきり痛いとか、詰まった感じがする、なんて言わないですから。

くすぐったがるおなか、はよくわかります。

これをみたら小建中湯(しょうけんちゅうとう)とか、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)などを処方すると、よく当たります。

腹直筋の緊張をみたら芍薬入りの漢方薬が結構有効です。

お子さんの胸脇苦満(きょうきょうくまん)とか、よくわからないです。

振水音(しんすいおん)はわかるかな。

ですから、問診が大切です。

西洋医学的な診察が大切です。

さらに漢方的な頭で考えて漢方薬を決定します。

6割は当たります。

 

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愛媛大で講演会やりました

2日前愛媛大で講演会をやってきました。

夜にも関わらず多くの先生方に御参加いただきました。

1時間弱でしたが、気楽に漢方薬を使っていただけるような内容でした。

自分が13年前に、全く漢方のことがわからず、あれこれ悩んでいたことに対する答えをいっぱい盛り込んだスライドにしました。

日頃は臨床で忙しい先生方が漢方を勉強する時間は、おそらくそう多い時間は取れないでしょう。

ですから、短時間でわかりやすく、キーワードでドンドン処方していくところから始めましょう、という内容です。

なるべく臨床の現場が浮かんでくるような症例も入れました。

私としては、漢方薬が活躍する場面が増えたらいいなーという立ち位置です。

 

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出張には何を持って行く?

私は講演会に行くときは、葛根湯、五苓散(ごれいさん)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)ですかね。

ノドが痛いときは、桔梗湯(ききょうとう)、カサカサ、むずむずするときは、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を少し追加します。

漢方のエキス剤はかさばるので小さなポーチだとすぐパンパンになります。

スーツのポケットに一部を忍ばせておいて、すぐ飲めるようにします。

カゼかな、鼻水が少し出てきたぞ、となれば葛根湯を2包お湯で飲みます。

だいたい一発(1回の内服)で治ります(早ければ早いほどすぐ治る)。

嘔吐、下痢、めまい、頭痛、乗り物酔い、二日酔いに、五苓散(ごれいさん)です。

毎回これは飲むことになります。

半夏瀉心湯は、自分の体調コントロール用(ストレス対策)ですが、下痢にも有効で助かります。

二日酔い対策に五苓散と併用することもあります。

今回もコンパクトに荷物がまとめられなかったー(苦笑)。

 

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今年は柴陥湯をよく使っています

毎年良く使ったなー、と思える漢方薬があります。

今年は柴陥湯(さいかんとう)です。

今までほとんど使ったことがなかった漢方薬です。

「胸が痛くなるほどの咳」があれば適応です。

咳喘息を目標に使ったことが多かったですが、確かに有効です。

すべての方が治らないのも事実です。

乾いた咳だけど、痰もからむことがある、一旦咳込むとなかなら止まらず、嘔吐してしまうことがある、咳のしすぎで胸が痛くなる(実際肋骨にヒビが入った方が2名)、喘息のようにヒューヒュー、ゼーゼーとはならない等の症状があります。

漢方に詳しい患者さんは皆麦門冬湯(ばくもんどうとう)を飲んで来られます。

「でも、なかなか咳が治まらないから来ました」と言われます。

今年は春のスギ花粉症の頃から咳喘息の患者さんが増えて、真夏に一旦治まったのですが、また9月から増えて、11月に入ってもまだ患者さんが連日来られます。

百日咳、マイコプラズマなどによる感染症にも注意を払っていますが、どうもこれらではないようです。

現代病の1種なのかなと思ってしまいます。

治療は、抗生剤+抗アレルギー薬+柴陥湯+吸入ステロイド薬が定番です。

抗生剤は数日ですが、他の薬は2週間処方して7日から10日間は飲んでもらっています。

超早い人で3日で咳が止まりますが、大半の人は5日間以降に咳が軽くなり、不眠が減ります。

他の方法がないか、模索中です。

鎮咳剤をちょっと飲む程度では、なかなか咳が止まりません。

 

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香蘇散を使う

香蘇散(こうそさん)という漢方薬があります。

飲みやすく、好きな人は毎回これください!と言います。

ごく初期のカゼに使います。

ちょっと暗い、軽いうつ状態の場合だと、よく合います。

最近の例だと、旦那さんが悪性リンパ腫と診断がついてから、気分が落ち込むことが増えて困ったと60代の女性が来られました。

御自身は仕事を精力的にこなしているのですが、ふと気分が沈む時があって困ると。

眠れないことが増えて、軽いカゼをずっとひいたような状態で鼻水が出たり、熱っぽいと訴えられます。

普通に感冒に対する漢方薬、西洋薬をお出ししても一向に改善がありません。

香蘇散を処方したら、「これは飲みやすくていい、カゼも治ったみたい」と。

以後、ずっと香蘇散を愛用されています。

心身症の方にもちょくちょく処方しています。

味覚障害があれば、3ヶ月以上続けて飲んでもらっています。

 

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漢方薬局の先生

漢方薬局さんで漢方薬を処方されている患者さんが相談に来られました。

自律神経失調症、ストレスが多いと言われ漢方薬が2種類処方されています。

医師ではありませんし、薬局さんですから、舌を診たり、脈を触れることはできますが、腹診をしてはいないでしょう。

となると、問診が大切で、その問診を頼りに、経験もあるでしょう、漢方薬を導き出していると考えられます(間違ってないですか)。

ある程度の数の問診を重なていけば、ある程度までの漢方薬にまで絞りこんでいけるんですよね。

適切な問診を8つ続けていけば、2の8乗で128の漢方薬を使い分けることができる!?

そんなことを外来で思っていました。

私なりにみても、処方されていた漢方薬で良いと判断したので、保険適応のエキス剤を処方しました。

漢方薬局の先生、恐るべしです(さすが)!

 

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冷えの漢方薬をそろそろ始めますか

足先が冷える、指先が冷えると訴える女性が増えてきました。

しもやけの軽いのができた方が数人いました(これにはビックリ、時期的には早い)。

冷えに関する漢方薬を飲むと、飲んだ人のカラダにある、漢方薬でしか反応しないスイッチが入り、自分で熱を産生する生体反応を起こします。

生体側が反応するんですね。

自分で熱を産生して温まります。

漢方薬を飲み続けると、連続的にスイッチが入り続けるため、熱を産生し続けます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)をすでに開始した人もおられます。

苦い漢方薬ですが、飲むと手足の末端が温まり、冷えによる腰痛、背部痛、頭痛が軽減します。

冷えて痛いのはつらいです。

まずは2週間お試しください(健康食品みたいな文言になってきた)。

 

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五苓散はよく使います

五苓散(ごれいさん)はよく使う漢方薬です。

いい漢方薬ですねー(誰に言ってる)。

年配の漢方専門医の先生もそう言っています。

私個人的には、二日酔い予防、二日酔い対策にもっぱら使っています。

外来では、お子さんの嘔吐、下痢、頭痛、めまい、乗り物酔い、熱中症など、広範囲にわたり活躍してくれます。

大人の方も同様に使えます。

習慣性頭痛、低気圧時の頭痛に使っている方が多いでしょうか。

桂皮が入っていますが、まれにニッキが苦手な方がおられます(注意が必要です)。

お子さんが胃腸炎で来院され、嘔吐が頻回で水分が摂れないときに点滴を拒否されることがあります(痛いから)。

五苓散なら飲めると言うので、一口ずつ1時間とか2時間おきとか、短時間で頻回にごく少量ずつ舐めてもらいます(飲むんじゃなくて)。

それでも吐き気が止まることがあります。

吐いても、吐いても少しずつ舐める作戦で、何とか病気を乗り切ります。

 

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ヨクイニンでイボを消す

ヨクイニンを飲むと、生体側にイボのウイルスに対する抗体が産生される反応が起きます。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)がイボの正式名称(病名)です。

ヒトパピローマウイルスに対する抗体を産生するのを期待します。

うちでは1ヶ月単位で処方していますが、まず2週間飲んでみて、少なくともイボが増えない、悪化しない、飲めそう、と判明したら3ヶ月は辛抱強く飲みます。

半年、1年かかった人もいますが、確かにイボは小さくなっていく、キレイにすべて消えてしまった方を確認しています。

大人はヨクイニンの錠剤を1回6錠、1日3回飲みます。

これが結構量が多いと感じて中止してしまう方がいます。

ちょっとの間飲んでみたらどうですか?

肌が白くなるのは、かなり長期(数年単位)に飲まないとダメなような気がします。

お子さんは、ヨクイニンの散剤があります。

割と飲みやすいようです。

 

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緊急時の漢方薬の1つ

学校の宿泊研修帰りのお子さんが来院されました。

天気が悪く雨に降られた上、もともと乗り物酔いをするお子さんなので、フラフラになって帰って来ました。

発熱なし、四肢が冷えて顔色が悪いです。

心窩部と左下腹部に圧痛があります、下痢なし。

吐き気があり食べられないので、点滴を行いました。

点滴で吐き気を止めつつ、五苓散(ごれいさん)を飲んでもらいました。

「少しだけ吐き気が止まった」

点滴を開始して10分以上経過して吐き気が止まったのを確認してから、人参湯(にんじんとう)と真武湯(しんぶとう)を併せて飲んでもらいました。

これは茯苓四逆湯(ぶくりょうしぎゃくとう)の近似処方です。

生命力が落ちて危険な状態のときに、レスキュー用として使います。

1時間点滴をした後は、自力で歩いて帰ることができました。

自宅で十分休養してもらえば、何とか元気になりそうです。

 

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お子さんのカゼで桂枝湯を飲む

桂枝湯(けいしとう)という漢方薬があります。

カゼにも使われます。

自汗といって、カゼをひいて汗をかいた状態で使うことになっています。

発熱して汗が止まらないときにも使います(滅多にないか)。

外来に来るお子さんでちょうど汗をかいたか、かかないかというときに桂麻各半湯(けいまかくはんとう)を処方することがあります。

桂枝湯と麻黄湯(まおうとう)を半分ずつ併せて飲みます。

私個人は桂枝湯を単独でお子さんに処方する回数が少ないです。

今後は意識して処方してみようと思います。

桂枝湯ということはニッキが入っていますから、飲みやすい漢方薬です。

桂枝湯は決して弱いカゼ薬というわけではありません。

それに、妊婦さんがカゼをひいたときに使われます(昔から)。

 

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看護師さんも漢方を勉強します

平成29年看護学教育モデル・コア・カリキュラムには、「主な和漢薬(漢方薬)の作用、機序、有害事象及び看護援助を説明できる」という文言が載っています。

看護師さんも漢方薬の勉強をすることになったんですね。

世の中のニーズは多いですから、必然と言えば必然です。

「漢方」の講義は選択科目扱いになっているようで残念です。

来学期から某大学の看護学部の漢方の講義に行くことになりました。

8コマですが、一生懸命喋ってきます。

選択する学生さんが超少ないそうですが、選択していただいた学生さんたちに漢方の面白さを伝えるべく準備します。

講義は久しぶりです(8年ぶりくらい)。

やってみましょう!

 

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カゼをひいて鼻水がなかなか止まらない

この2週間で相談が多いのは鼻水が止まらない、治らない、です。

イネ科の花粉症があれば抗アレルギー薬を使えば漢方薬は不要という方もおられました。

抗ア剤を使っても治りが悪い方には漢方薬を追加してもらいました。

今回は、アレルギーはないけれど、鼻水が止まらない、いつまでもグズグズしいる方が対象です。

もともと冷え症で、カゼもひきやすく、カゼをひくと治りが悪いそうです。

カラダも丈夫とは言えないと。

はっきり喘息とまではいかないですが、咳も少し出ています。

こういうときは、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)+麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)です。

柴胡と麻黄のコンビネーションですが、こういうセットもあり、です。

1週間、2週間と飲んでみてください。

カラダが温まりシャキッとして、鼻水、咳が治まってきます。

イネ科花粉症、ハウスダストなどに反応する方は、抗ア剤の併用をするとベターかも。

高齢の方にも適応があります。

 

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まずは速効性を期待できる漢方薬から使ってみましょう

難しい病気を漢方薬で治すことも大切ですが、初心者の方といいますか、これから漢方薬を試してみたい方は、まずは速効性を期待できる漢方薬をお試しください。

年配の方には、足がつったら芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)です。

若い方でも、もちろん大丈夫です。

毎晩のように足がつって困っている高齢者の方は多いはずです。

透析中に足がつる方も多いでしょう。

芍薬甘草湯を1包飲むと5分でこむら返りが治ります。

どうしても治らないときは、1回に2包まで飲んでいただきます。

寝る前に1包飲んでおけば、次第に足がつりにくくなります。

こむら返りの後に起こる筋肉痛も和らいできます。

マラソンをやる方はスタート地点で飲むことが多いですし、給水所で飲む方もおられます。

皆さん、速効性であることを御存じなのですね。

まずは定番の漢方薬から気楽に使っていただいて、1つ1つ治る症状を増やしていきます。

こういう症状の時は、私はコレが効く、と知っていきます。

すると、同じ状況であれば、再び同じ漢方薬が効果を発揮することが多いです。

自分の得意技を増やしていきましょう。

 

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黄連解毒湯を飲んでいた女性

今年の夏に鼻出血を起こした50代女性です。

夏の気温が高かったため、お子さん、大人とも鼻出血を起こした方を多く診ました。

5分から10分もあれば大半の方は鼻出血が止まります。

出血傾向のある方、心臓の病気で血が固まりにくくなる薬を飲んでいる方は、自分でわかっていらっしゃいます。

そういう病気のない、内服薬を飲んでいない方で鼻出血が止まらなかった方が、この方です。

病院で検査を受けるも異常なし。

かなり大量に鼻出血を起こし、救急車で搬送されましたが、経過観察となりました。

それから、少量ずつ鼻出血が止まらないのでうちを受診されました。

もともと高血圧で降圧薬を内服されており、コントロール良好でした。

受診時に頭痛、のぼせが強く暑がるので、点滴をしてから黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を飲んでもらいました。

これが良かった!

「これを飲んだら頭痛が消えて、のぼせもないです」

鼻出血も内服してから全くありません。

2週間内服して調子が良かったので内服を中止しようとしましたが、本人さんが、「症状が出るのが怖いので、もう少し飲んでから止めたい」と。

結局、2ヶ月間黄連解毒湯を飲んで、先日内服中止としました。

黄連解毒湯を飲んでいる間は、血圧も上がらず、体調が良かったです。

便秘を伴う方は、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)があります。

ともに苦い漢方薬ですが、困った時はお子さんでも飲んでくれました。

 

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乳幼児の鼻カゼ

教科書的には麻黄湯(まおうとう)が乳幼児の鼻閉に使えると書いてあります。

実際使ってみると、「?」となることも多いです。

もちろん、麻黄湯だけですべてはうまく行かないです。

鼻汁吸引はできる(吸引気が設置されている医療機関であれば)なら、したほうが呼吸が楽になります。

麻黄湯では、ちょっと鼻水が治らないなー、と感じたら小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。

鼻閉も同時に起こっていれば、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を併用します。

小青竜湯+葛根湯加川きゅう辛夷を半量ずつ併せて、飲めるだけ(舐められるだけ)続けてもらいます。

4,5日目には、「鼻水が一旦減りました」、「呼吸が楽になりました」となります。

1週間も経過してから、鼻水が増えたら、それは新たな鼻カゼをひいた可能性が大です。

アレルギーもないお子さんに抗アレルギー薬を処方して鼻水を止めようとしている処方は間違いです。

 

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桂枝加葛根湯を飲む

桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)という漢方薬があります。

これは、桂枝湯加葛根、という構造です。

桂枝湯(けいしとう)に葛根を足した、ということです。

葛根湯は、桂枝湯+葛根+麻黄(まおう)という構成になっています。

ということは、葛根湯から麻黄を引いたのが、桂枝加葛根湯です。

これは、首の後ろが凝る人で肩こりがある方に用います。

葛根湯でも良いのですが、麻黄を飲むと胃に障(さわ)る方がいらっしゃいます。

その方々用です。

「葛根湯飲んでも胃にこないよ」というなら、どうぞ葛根湯で大丈夫です。

桂枝加葛根湯はカゼの初期にも有効です。

なかなか使い勝手の良い漢方薬で重宝しています。

 

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もうですか

昨日、外来に中学生の女の子が受診されました。

「もうそろそろ始めておきます」

昨年生まれて初めて漢方薬を飲んだお子さんです。

生来冷え症で手足の末端が極端に冷えます。

冬は手指がしもやけになって困ると言われ、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を飲んでもらったところ、手指がしもやけにならず母子で大喜びしていました。

もうちょっと早めに飲み始めれば、もっと調子が良くなるかと思い、今年は早めに来ました、そういうことらしいです。

早めに飲み始めれば、昨年より冷えは軽く済む可能性はあります。

しもやけもさらに軽いかも知れません。

今月末から飲み始めるそうです。

また、経過をみせてもらいます。

冷えの対策は早めが良いです。

 

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小青竜湯を飲む

鼻水が出る、くしゃみが出る

鼻カゼかと思われます。

水っぽい鼻水なら、極端な冷え症や暑がりでなければ、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を飲みます。

中に入っている五味子(ごみし)のために、「すっぱ苦い」と感じる人が多いです。

お子さんたちも、そう言っています。

私が鼻カゼをひいたら、葛根湯を飲みますけどね。

麻黄湯(まおうとう)を飲むと心臓がバクバクする気がしますので、飲めません。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)では弱すぎて、鼻水が止まりません。

小青竜湯は、鼻カゼだけでなく、気管支炎、気管支喘息にも有効です。

小青竜湯を飲むと、ちょっと強いと感じる(吐き気、動悸など)人は、麻黄を抜いた、苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)があります。

弱いなと感じる人は、小青竜湯にブシ末、桔梗石膏(ききょうせっこう)、麻黄附子細辛湯などのどれか1つを追加して作用を強化すると良いです。

自分の鼻カゼは自分で治す!

それが目標です。

 

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カゼ予防

うがいをする、早く寝て十分な睡眠をとる、暴飲暴食をやめバランスの良い食事を摂る、適度な運動をする、カラダを冷やさない、、、。

およそ思いつくことは、こんなものでしょうか。

日頃自分で心がけていないと、サッと出ないものです(汗)。

漢方薬でカゼ予防です。

冷える人は、カラダを温める漢方薬を飲みます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、人参湯(にんじんとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、温経湯(うんけいとう)などがあります。

胃腸が冷えて困る方は、六君子湯(りっくんしとう)でしょうか。

カラダが疲れて、食べられない、元気が出ない人は、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)です。

もともと虚弱で、神経質、食べられない、食べても太らない人は、小建中湯(しょうけんちゅうとう)です。

扁桃肥大があり、カゼをひくと必ずと言っていいほど高熱になって、なかなか熱が下がらない、ノドが詰まる人は小柴胡湯(しょうさいことう)、あるいは小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)です。

いろいろな対応があります。

気楽に相談してください。

1つの漢方薬をこの3ヶ月、6ヶ月続けると、カゼもひかず元気に過ごせます。

 

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頑固な便秘で困った

60代女性。

当院に受診したお子さんのおばあちゃんです。

体格の良い元気な方です。

暑がりで、汗をよくかき、両膝関節痛があります。

便秘でも困っておられ、2日に1回排便があれば良い方と。

おなかが張って苦しい、痛いようです。

暑がりで汗かき、膝が大きくて正座ができない、歩くと関節に水が溜まる人です。

両下腹部に圧痛があります。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)と通導散(つうどうさん)を処方しました。

2週間後再診。

汗は大きく変わらないけど、お通じは良くなったと。

スッと出て、下腹が張らないから気分がいい!と。

防已黄耆湯の効果はまだわかりませんが、飲めそうなのでこの2つの漢方薬を1ヶ月ずつ追加処方しました。

通導散は、頑固な便秘を伴う微小循環障がいに有効です。

ちょうどいい感じでお通じがついたので、当面は飲み続けた方がベターです。

 

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安中散を飲む

胃が痛い時に何を飲みますか?

胃薬ですか?

漢方では安中散(あんちゅうさん)という漢方薬の名前がよく出てきます。

これは、ストレスがあって、神経質で、冷える人に有効です。

私が飲んでもちっとも効きません。

私は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の方が効きます。

芍薬甘草湯に半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を追加すると絶好調になります。

うちのスタッフのほとんどは冷え症なので安中散が有効です。

冷えて、胃の調子が悪いと六君子湯(りっくんしとう)を飲む方がおられます。

六君子湯+安中散はなかなか良い組み合わせではないですか。

市販の〇〇漢方胃腸薬の中には、まず安中散が入っています。

これが効く人は、ストレスが原因で、神経質で、冷える人が多いと思います。

私は効かなーい。

 

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高校生でものぼせるのよ

高校1年の女子です。

月経時に頭痛とのぼせがきつい、下腹部痛も激しいため困っています、と相談がありました。

体格は普通、顔ににきびが目立ちます、冷えは強くない、左下腹部に圧痛があります。

女子高生で月経がらみで相談があると、まず冷え症の方が多く、色白、貧血、下肢のむくみ、下腹部痛を訴えます。

今回は冷えず、むしろ暑がりで、のぼせも見られます。

以前漢方薬局(?)で桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を買って飲んだ既往があります。

まさしく処方が合っているなと思い、毛椅子茯苓丸2週間お出ししました。

1回を月経を越えてもらいました。

「あの漢方薬が合っています、おなかが痛くないし、頭痛、のぼでもない!」

3ヶ月は続けてくださいと、追加処方をしました。

女子高生でも、のぼせるのよー。

ちなみに私ものぼせます。

外来をやっていると、たいてい17時半にのぼせます。

桂枝茯苓丸を1包飲むと15分でのぼせは治ります。

オッサンものぼせるのよ−(苦笑)。

 

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滋陰降火湯を使う

滋陰降火湯は、2つの効果あります。

1つは、麦門冬湯(ばくもんどうとう)では効かなくなった乾性咳嗽を迅速に鎮める効果です。

もう1つは、皮膚と口腔内の乾燥を潤す応答を引き出す効果です。

必ずしも高齢の方にしか使わないわけではありません。

布団に入ると咳が止まらなくなる、咳込んで困るときに有効です。

面白いのは、透析患者さんの皮膚の乾燥に好評です。

大人の方でなかなか咳が止まらないときは、竹じょ温胆湯(ちくじょうんたんとう)+滋陰降火湯を試しましょう。

抗アレルギー薬、抗生剤の併用は構いません。

 

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ノドが痛いなら

桔梗湯(ききょうとう)、甘草湯(かんぞうとう)、桔梗石膏(ききょうせっこう)の3つを用意してあります。

皆さん、好みがあります。

どれも甘くて飲みやすい部類の漢方薬だと思います。

ノドが痛いと感じたら、すぐ飲むのがコツです。

「まあ、いいや」と半日放置すると痛みがひどくなる人もいます。

1回飲んだだけで治れば、一番ありがたいです。

発熱してしまうと、こららの効きは悪くなってしまいます。

発熱が始まったら、大人なら葛根湯2包+桔梗湯1包と飲みます。

葛根湯は3時間後に汗をかいていなければ、もう2包飲みます。

桔梗湯は1日3回飲んでもよし、ノドが痛いときだけ1包ずつうがいして患部に当ててからゴックンと飲むもよし。

あれこれ試して、自分スタイルを確立してください。

 

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首の後ろから手まで痛い

50歳から60歳の方で訴えが多いのは、首、肩、腕の痛みです。

腰痛に並んで、多く聞かれます。

寝違えた、耕運機で毎日農作業をやっている(首、肩、腕に負担がかかる)等の方も同様に痛みを訴えます。

整形外科的には炎症が起こっているから、解熱鎮痛剤とシップが処方されます。

もともと体格の良い、胃腸が丈夫な方々は、これで何とかなることがあります。

もともと虚弱、胃腸も弱い方だと、解熱鎮痛剤を飲むと胃が痛くなり、治療を続けることが困難です。

例えば、葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)を使ってみましょう。

1週間から2週間飲めば、効くかどうか自分で判定できます。

後頚部の凝り、痛みが和らぎ、手もまあまあいいかな、と感じたら1ヶ月、2ヶ月と続けます。

さらに、桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)を追加すると、さらに血流も良くなって調子が出てくる可能性が高いです。

外来では、若い人から高齢の方まで愛用されています。

漢方薬を飲みながら、解熱鎮痛剤を飲んだり、シップを貼るのは構いません。

早く元気になりましょう!

 

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肥満に使える漢方処方

【堅太り】大柴胡湯(だいさいことう)、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

【水太り】防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、五積散(ごしゃくさん)、九味檳榔湯(くみびんろうとう)

【微小循環障がい】桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

などがあります。

大柴胡湯+桂枝茯苓丸が合う人は、食事、運動を併せて結構やせた人がいます。

その人の体質を改善していこうというのが作戦です。

日頃の生活習慣はビシッとやっている、というのが大前提です。

まずは1週間飲んでみて、いけそうなら1ヶ月、2ヶ月と続けます。

季節的には、運動も併せていくと効果が出やすいかも。

 

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子宮筋腫で困ったとき

婦人科での治療がメインになることが多いでしょう。

漢方的には、局所のうっ血を取ったり、随伴症状の軽減を図ることは可能です。

人それぞれの体質があるので、一概には言えませんが、第1選択薬は桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)でしょうか。

のぼせ、肩こり、下腹部が張って痛い人には有効です。

冷え、むくみが目立つなら当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。

口唇の乾燥、手指の湿疹を伴う月経トラブルがあれば温経湯(うんけいとう)です。

便秘、のぼせ、精神不穏があれば桃核承気湯(とうかくじょうきとう)です。

まだありますが、まず1つ試してみましょう。

2週間、1ヶ月と試せば、自分に合うかわかります。

 

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麻黄湯が飲めたらなーと思う瞬間

昨夜は小児夜間急病センター当番日でした(今は眠い)。

救急加算のお金が高くなったので、コンビニ受診が減り、本当に困った方が飛び込んでくるようになってきました。

高熱のお子さんが多く、夏カゼの名残りかなーと思われる所見が多かったです。

朝から熱が出て近医を受診され、カゼと診断されて解熱鎮痛剤だけを処方された、夜になっても下がらないから心配とか。

昔から多い相談内容ですが、お子さんが次第に元気がなくなってくと親は慌てますよね。

こういう時に麻黄湯(まおうとう)を寝ている時間を除いて2時間おきに3回、4回飲むと発汗して解熱傾向が見られます。

1人の患者さんは麻黄湯を飲んでみたいと言われたので、麻黄湯を処方し飲み方の説明をビシッとしました。

これをしないと、うまく解熱しないからです。

1日3回ゆっくり飲んでいても解熱するのに時間がかかってしまいます。

救急外来での処方ですので、今日どうなったかはわかりません。

研修医の先生方、若い先生方、救急で麻黄湯をバンバン処方してみてください。

どうせ坐薬で対症療法するくらいなら、早く解熱させる自信があります。

汗をかくまで、おしっこが出るまで、解熱傾向がみられるまで2時間おきに飲んでね、と説明をしてください。

よろしくお願いします。

 

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