漢方外来をご利用ください 

漢方薬を治療に取り入れてまだ10年程度の駆け出しです。

日常診療で漢方を使う場面は数多くあります。

西洋医学が得意な分野はお任せして、西洋医学の治療でうまくいかないところ、漢方が得意なところに使っていきます(両者併用もあります)。

このホームページでは、なるべく専門用語や難しい言葉を使わないようにして、明日からすぐ飲んでみたくなる漢方薬の情報などを載せていきたいと思います。 

 漢方治療を始めてよかったこと 

 

1 西洋医学の行き詰まりを感じた時に、治療できること

2 全国の漢方を扱う先生と出会えたこと

3 漢方治療で治療経過がうまくいくと必ず喜ばれること

4 患者さんのカラダに触れる機会が増えて、コミュニケーションが良くとれるようになったこと(腹診、触診など)

5 患者さんがいろいろ教えてくれること(漢方薬を飲んでどうなったか、を本人、保護者が熱心に語ってくれる、こうしたら良くなったとかも教えてくれる)

6 合えばすぐ効く!ということ

7 患者さんが余計な抗生剤を飲まなくてすむようになったこと

まだまだ漢方の道では、駆け出しですが前向きに考えて進みます。

 

うつ病に加味帰脾湯が有効だった1例

48歳男性。

1ヶ月前に職場の異動がありました。

商品を企画、設計する部署から研究する部署に変わりました。

これをきっかけに気分が落ち込むようになりました。

受診時はご夫婦で来られました。

食欲あり、不眠なし、冷えなし、軟便傾向、頭が重たい、憂鬱、不安になる。

お子さんが当院に受診されており、時々薬を処方した既往があります。

もともとが神経過敏な方で、物音にビクッとするタイプです。

歯痕舌あり、心下痞鞭(心窩部痛)あり、右胸脇苦満あり、両腹直筋の緊張が目立つ。

精神科はすでに受診され、うつ病と診断され抗うつ薬が処方されていました。

2ヶ月は休養が必要と言われたと。

仕事を休んでいることが気になる、お子さんの学校の送り迎えをやっていました。

自分で変に力が入っている感じがしますと。

もともとの性格に合うと思われる桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)とうつ病対策で加味帰脾湯(かみきひとう)を処方しました。

2週間後再診。「薬は飲めたよ」

6週間後再診。「家事をやってます」

10週間後再診。「家事が楽しくなってきた。やることが毎日あって楽しい。気分もいい、睡眠も良い、規則正しい生活ができてる、朝起きられる。」

花粉症が始まったので抗アレルギー薬を追加しました。

13週間後再診。「調子良くて、明日から会社に復帰します。この1ヶ月は楽しかった!前向きになった。料理を作って食べすぎて7キロ体重が増えちゃった。」

え?という印象でしたが、予想より早く社会復帰されました。

漢方薬が1日2回で飲んでいれば調子が良いそうです。

その後、異動先でお仕事をこなされており、特別に問題ないようです。

精神科の薬は、そちらの先生と相談しながら減量、中止予定です。

漢方薬を使って、症状の治りが早かった、精神科の薬の副作用が出にくい状態だったのが印象的でした。

上手に使うと、こういうことも起きます。

 

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