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漢方薬を治療に取り入れてまだ10年程度の駆け出しです。

日常診療で漢方を使う場面は数多くあります。

西洋医学が得意な分野はお任せして、西洋医学の治療でうまくいかないところ、漢方が得意なところに使っていきます(両者併用もあります)。

このホームページでは、なるべく専門用語や難しい言葉を使わないようにして、明日からすぐ飲んでみたくなる漢方薬の情報などを載せていきたいと思います。 

 漢方治療を始めてよかったこと 

 

1 西洋医学の行き詰まりを感じた時に、治療できること

2 全国の漢方を扱う先生と出会えたこと

3 漢方治療で治療経過がうまくいくと必ず喜ばれること

4 患者さんのカラダに触れる機会が増えて、コミュニケーションが良くとれるようになったこと(腹診、触診など)

5 患者さんがいろいろ教えてくれること(漢方薬を飲んでどうなったか、を本人、保護者が熱心に語ってくれる、こうしたら良くなったとかも教えてくれる)

6 合えばすぐ効く!ということ

7 患者さんが余計な抗生剤を飲まなくてすむようになったこと

まだまだ漢方の道では、駆け出しですが前向きに考えて進みます。

 

膠原病の関節症状に

膠原病の関節症状に使える漢方薬を教えてもらいました。

柴胡四物湯(さいこしもつとう)です。

エキス剤にはないので、四物湯(しもつとう)と小柴胡湯(しょうさいことう)を併せて飲みます。

膠原病、皮膚筋炎、強皮症に使えるそうです。

四物湯、小柴胡湯ともに、1回1包、1日3回、14日間は試します。

知人に伝えて、早速使ってもらいます。

西洋医学的にはステロイド薬の内服になってしまいます。

その前に、これが有効であったら、ありがたいです。

 

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膠原病の症状に漢方薬

知人からの相談がありました。

遠方在住の女性です。

現在内科通院中です。

突然起こった、全身に近い関節痛、筋肉痛、手指のレイノー現象、耳下腺や咽喉の痛みです。

診断名はまだ確定していませんが、混合型結合組織病だそうです。

先生からは、少量のステロイド薬の内服から開始しましょうかと言われています。

関節痛にはエキス剤でいくといくつかありますが、柴苓湯(さいれいとう)、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)などから試し始めました。

まだ、これといった漢方薬がなく模索中です。

煎じ薬なども考慮しています。

レイノー現象は当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)で回復してきました。

長期戦になります。

師匠にコンサルトしながら、自分でも治療法を検索しています。

少しでも症状の緩和のお助けになればと思います。

 

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ヒノキ花粉症

3週間前からヒノキ花粉症の方が増えました。

今から夏前まで症状が続く人もいます。

スギに反応していた人がヒノキにも反応しています。

お子さんは体重25キロくらいをめどに抗アレルギー薬を錠剤に変更しています。

大人用の用量の多い錠剤だと日中の眠気、だるさが出ることがあるので、用量の少ないものから試してもらっています。

漢方薬だけで治療する、西洋薬と漢方薬を併用するなど希望に沿って処方します。

眼のかゆみ、充血は越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)が一番良いです。

人気もあります。

これだけで、他の漢方薬なしでいける、という患者さんがおられます。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)だけでいける、小青竜湯+越婢加朮湯がちょうどいい、とか人によって使っている漢方薬はバラバラです。

花粉による咳、特に乾性咳嗽なら麦門冬湯(ばくもんどうとう)が重宝されています。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)だけで鼻水、くしゃみが止まる人もあれば、小青竜湯+麻黄附子細辛湯がちょうどいい場合もあります。

要は、漢方薬による治療はその人の症状によって違うということです。

抗アレルギー薬の選択、漢方薬の選択が絡むので多くの組み合わせが可能です。

自分にはこれ!と見つけることです。

 

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長引く咳に竹温胆湯

竹温胆湯(ちくじょうんたんとう)という漢方薬があります。

カゼをひいて気管支炎になり、不眠を伴うようになると使う、と書いてあります。

故人は胆が冷えると眠れないと考え、この冷えた胆を温めるのが温胆湯だとしました。

この竹温胆湯は温胆湯の一種で、咳や痰に用いる処方です。

お子さんに使ってみましたが、あまり効きません。

理由はわかりません(教えてください)。

言い伝え通り大人、高齢者に有効です。

神経質な人、胃腸の不調を訴える人に良い感じがします。

やはり使用目標は高齢者、胃下垂高度(胃腸虚弱)、虚血性心疾患などの方には使いやすいです。

お子さんは、麻黄(まおう)が含まれる麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、五虎湯(ごことう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を頻用します。

うちは五虎湯が多いです。

抗生剤、鎮咳剤、去痰剤、抗アレルギー薬、吸入ステロイド薬などの併用は構いません。

 

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いわゆる虚証、寒証の人の骨関節痛、神経痛、筋肉痛

漢方でいう陽実証の方には西洋薬の非ステロイド系消炎鎮痛剤が奏功することが多いです。

胃腸も丈夫だと使いやすいです。

が、しかし、虚寒証の方にはなかなか使いづらいです。

効きが悪い、胃に障って長期間使えないなど問題点が起こります。

痛みの強い急性期はエキス剤だと桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)があります。

効果が薄い、弱いならブシ末を追加します。

煎じ薬も使えるなら甘草附子湯(かんぞうぶしとう)または桂枝附子湯(けいしぶしとう)があります。

自分の母親は昨年膝の手術をしましたが、その直前までは本当に薬を使っても痛みが軽快せず大変でした。

悪化する前に、こういう漢方薬を使っていたら、もう少し痛みから解放されたのかなと思っています。

 

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