外来には発熱のお子さんが来ています。
コロナはゼロではないですが、ほぼ見られません。
RS、アデノ、エンテロウイルスのカゼが2年半ぶりに見られています。
対症療法で経過をみても、3日間で解熱するものがほとんどです。
RSは1歳前後、1歳未満が感染すると気管支炎を起こして入院になるケースが多いです。
最近は夏に流行していますからね。
ごく初期の段階で小青竜湯(しょうせいりゅとう)を飲ませると軽快するという先生もいますが、軽症ならこれで良いです。
中等症以上は、西洋医学的は対症療法、漢方でもなかなかうまくいかないことが多くて困ります。
アデノも同様です。
発熱初期に麻黄湯(まおうとう)を使っても一発で解熱する確率はエンテロより低い印象です。
対症療法よりは良いので、麻黄湯→小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)を使う機会が多いです。
顔面のほてり、口渇があれば、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)を使う機会もあります。
エンテロは、手足口病、ヘルパンギーナの原因ウイルスですが、麻黄湯が有効な印象があります。
発熱、無汗、元気がまだある、こういう条件なら寝ている時間を除いて、2時間おきに6回は飲んでみます。
条件が合うと3回以内に解熱することもあります。
6回飲んで解熱しないときは柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)などの柴胡剤に変更します。