漢方外来をご利用ください 

漢方薬を治療に取り入れてまだ10年程度の駆け出しです。

日常診療で漢方を使う場面は数多くあります。

西洋医学が得意な分野はお任せして、西洋医学の治療でうまくいかないところ、漢方が得意なところに使っていきます(両者併用もあります)。

このホームページでは、なるべく専門用語や難しい言葉を使わないようにして、明日からすぐ飲んでみたくなる漢方薬の情報などを載せていきたいと思います。 

 漢方治療を始めてよかったこと 

 

1 西洋医学の行き詰まりを感じた時に、治療できること

2 全国の漢方を扱う先生と出会えたこと

3 漢方治療で治療経過がうまくいくと必ず喜ばれること

4 患者さんのカラダに触れる機会が増えて、コミュニケーションが良くとれるようになったこと(腹診、触診など)

5 患者さんがいろいろ教えてくれること(漢方薬を飲んでどうなったか、を本人、保護者が熱心に語ってくれる、こうしたら良くなったとかも教えてくれる)

6 合えばすぐ効く!ということ

7 患者さんが余計な抗生剤を飲まなくてすむようになったこと

まだまだ漢方の道では、駆け出しですが前向きに考えて進みます。

 

子ども漢方の本

学会先で打ち合わせをしてきました。

何とか夏頃には出版できそうかな、ということろまで来ました。

長いわー。

医師対象の初心者用となっていますが、一般の方でも読めます。

テーマ別に細かく分かれており、読みたいところだけ読んでも使えるようになっています。

実際に処方箋が書けるように、症例を載せるなど工夫がしてあります。

少しでも皆さんのお役に立てるとありがたいです。

もうしばらくお待ちください。

 

20190419_1962711.jpg

とにかく女性は血の巡りをよくする

うちはお子さんを診て漢方薬を処方する機会が多くあります。

お子さんが漢方薬でカゼが治ったり、便秘が改善されたり、夜泣きが止まるのをお母さんが経験します。

すると、今度は自分の体調の悪さを漢方薬で治せますか?と相談になるのです。

漢方外来も圧倒的に女性が多いです。

いろいろな相談がありますが、女性は男性に比べ、特に血の巡りが大切です。

更年期になってもそうです。

男性でも更年期があると言われていますので、男性でも慢性疾患などでは血の巡りを良くすると症状が軽快します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という3つの代表的な漢方薬があります。

その他にもまだあります。

まずは、基本的な3つのうち、1つでも該当するものがあれば試してみましょう。

目の周りにクマができる、ぶつけた覚えがないのに手足に青タンができる、静脈が浮き出てきた、舌の色が赤黒い等も血の巡りが悪いためです。

微小循環障がいです。

もちろん、月経に関してのトラブル(下腹部痛、腰痛、頭痛、イライラ)も対象になります。

 

2D9FA6B0-DC80-4B7B-BBCF-443D0E5CF8F6.jpg

おなかのガスが動かない

大人の方に多いのですが、何かの拍子におなかが張ってきて治らない、というのがあります。

腸閉塞(イレウス)まではいかないまでも、おなかがパンパンに張っています。

内科や外科で診断がついて、原因を調べ治療します。

わかりやすいのは便秘だった、というやつ。

排便を促せば、どうにかなると考えられます。

どうにかならないやつがうちに来られます。

胃腸に問題があれば内科、外科で治療です。

たまたまポリープが見つかった、がんが見つかった、腸管に強い炎症があった等々。

そういう器質性疾患がないにも関わらず、どうしてガスが動かない、便が出ない、というのが困ります。

有名になった大建中湯(だいけんちゅうとう)は、もともと冷えておなかが痛くなる人に有効な漢方薬です。

最近では腸閉塞(イレウス)の解除に多く使われています。

開業医レベルでも便秘の薬として重宝しているようです。

小腸ガスが動かないときは、茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)です。

左上腹部のガスが出ない、痛いときは、香蘇散(こうそさん)+四逆散(しぎゃくさん)です。

 

20190408_1958462.png

自宅で飲み始める

カゼをひいたかな?と感じたら、自宅で漢方薬を飲み始めるのがベターです。

「え?」ですよね。

ノドが痛くなった、カゼをひいたかな?と感じた時点で、例えば桔梗湯(ききょうとう)を1包お湯で溶かしてうがいをして、ノドに当ててしばらくしてからゴックンと飲みます。

軽い炎症なら、この1回でノドの痛みが取れます、あるいは和らぎます。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)なら、1包、2包と飲み続ければ、1日、2日で改善します。

悪寒がして熱が上がりそうだな、となれば、胃腸が丈夫な方なら、葛根湯を2包いっぺんに熱いお湯で飲みます。

さらに白湯、出汁、温かい飲み物を続けます。

3時間以内に、解熱傾向がある(カゼが抜けた感じがする)、汗をかく、おしっこが出る、この3つのうち1つでも見られれば内服は終わりです。

それも見られない場合は、さらに葛根湯を2包お湯で飲みます。

だいたい、これでカゼがごく初期で治ります。

こういうケースのように、自宅で漢方薬を飲み始めて自宅で治っちゃうのです。

事前に、自分に合うかどうかも含めて外来受診が必要です。

気楽にお話してください。

 

20190416_1961148.png

起立性調節障害

朝起きられない、おなかが痛い、頭が痛いと訴えるお子さんがいます。

市民病院で起立性調節障害と診断されました。

起立性低血圧の錠剤はあるので、血圧はちょっと持ち上がります。

それに伴い、多少朝は起きられるようになったりします。

しかし、これは体質なので、なかなかすべての症状が緩和されるわけではありません。

そこで漢方薬の登場です。

と言って特効薬があるわけではありません。

あれこれと体質を聞いて、診察して試してもらいます。

お子さんの不定愁訴も、大人と同様に何度も話を聞いて、あれこれ試していきます。

もともと元気がなく虚弱、食欲がない、食べても太らないお子さんには小建中湯(しょうけんちゅうとう)です。

緊張が強くて、おなかが痛くなるようなときは、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)です。

めまい、動悸が強い場合は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)です。

冷えて、めまい、胃腸虚弱なら半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)です。

まだまだ手があります。

 

20190401_1955730.jpg