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漢方薬を治療に取り入れてまだ10年程度の駆け出しです。

日常診療で漢方を使う場面は数多くあります。

西洋医学が得意な分野はお任せして、西洋医学の治療でうまくいかないところ、漢方が得意なところに使っていきます(両者併用もあります)。

このホームページでは、なるべく専門用語や難しい言葉を使わないようにして、明日からすぐ飲んでみたくなる漢方薬の情報などを載せていきたいと思います。 

 漢方治療を始めてよかったこと 

 

1 西洋医学の行き詰まりを感じた時に、治療できること

2 全国の漢方を扱う先生と出会えたこと

3 漢方治療で治療経過がうまくいくと必ず喜ばれること

4 患者さんのカラダに触れる機会が増えて、コミュニケーションが良くとれるようになったこと(腹診、触診など)

5 患者さんがいろいろ教えてくれること(漢方薬を飲んでどうなったか、を本人、保護者が熱心に語ってくれる、こうしたら良くなったとかも教えてくれる)

6 合えばすぐ効く!ということ

7 患者さんが余計な抗生剤を飲まなくてすむようになったこと

まだまだ漢方の道では、駆け出しですが前向きに考えて進みます。

 

6月から岐阜市で漢方外来を始めます

いつもお世話になっております。

瑞穂市で漢方外来をやっておりますが、木曜日の午後に限らず外来診療中はいつでも漢方薬を処方しております。

お子さんはよくカゼを引きますから、毎日普通に漢方薬が処方されています。

大人の方もいつでも処方可能です。

岐阜市内から瑞穂市までわざわざ来ていただいている患者さんも少なくありません。

感謝、感謝です。

6月から月に2回ですが、実家の中島小児科で土曜日の午後に漢方外来を始めます。

お子さんんも大人も大歓迎です。

ただし、すべて院外処方箋になりますので、よろしくお願いします。

土曜日の午後になりますので、処方箋を受け付ける薬局が限られます。

処方箋は4日間有効なので、日曜日午前から受け付けてもらうことは可能です。

気楽に漢方薬を試してみてください。

ボチボチ始めます。

場所:中島小児科  岐阜市鍵屋東町2-1

時間:6月10日(土)、24日(土) 午後2時から5時半まで

※保険証、乳幼児受給者をお忘れなく持参してください

よろしくお願いします。

 

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夏ですよ

昨日までは日中が30℃を超える気温でした。

外来には軽い熱中症、熱疲労のお子さんが来られましたよ。

昨年から熱中症予防、対策であれこれと患者さんに試してもらっています。

元気で倒れないように補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。

通常は、普通の元気な状態からエネルギーが落ちて全身倦怠感、食欲不振になったじょうたいから開始するのですが、朝からビニールハウスの中で作業するとか、工場内で熱がこもるところで勤務するとか、だと避けようのない条件がありますから、最初から漢方薬を飲んでから仕事に臨んでもらいます。

頭がボーっとするわ、となれば五苓散(ごれいさん)を冷たい水で飲んでもらいます。

しんどいときは初回に2包飲んでも構いません。

顔がほてる、暑い、ノドが渇く方には白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)を飲んでもらいます。

五苓散+白虎加人参湯はアリです。

結構好評です。

急に暑くなったり、急に夜間冷えたりするので、服装、エアコンの使い方にも気を遣いますよね。

元気はつらつと仕事をしましょう!

 

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歯槽膿漏に排膿散及湯

40代女性。

先週突然左下の歯が痛くなり、みるみるうちに左頬が腫れあがるほどになりました。

歯科を受診され、歯槽膿漏と診断されたそうです。

抗生剤と痛み止めを処方されていました。

「先生、この痛み、何とかならないでしょうか?」とうちに飛び込みで来られました。

熱はありませんが、左頬の輪郭が明らかに腫れあがっています。

抗生剤の点滴に加え、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)をお出ししました。

受診されたのが金曜日の午後、翌土曜日の朝に2回目の点滴で来院された時には、左頬の腫れはほぼ引いて、痛みの自覚症状もほぼ消えていました。

「こんなに早く効くんですねー」

おそらく後は、歯の奥深い組織の炎症を抑えるために排膿散及湯を1週間飲んでいただくことにしました。

カラダのどこでも結構、化膿したもの(おでき等)ができたら、排膿散及湯を試してみましょう。

 

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もうバテましたか?

夕方にボーッした表情のお子さんが来られた時に、「もうバテましたか?」と聞いています。

顔は日焼けして、食欲が落ちてきたそうです。

おなかも調子が悪いと。

胃腸炎というほどの所見もなく、カラダ全体のエネルギー不足なんですかねーといった状態です。

大人の方も、「先生、もうだるいわ、しんどい」と訴えています。

朝夕は15度前後ですが、日中は25℃以上に気温に上がることもあり、結構熱いです。

温度差が激しいと、服装もなかなか合わせにくく、1枚余分に着たり、脱いだりとこまめに調整が必要かも知れません。

このようなケースには、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を試します。

従来元気だった人が、何かをきっかけにガタンとへばる、食欲が落ちる、手足がだるい、目力(めぢから)がない、、、となったら使いましょう。

まず1−2週間飲んでみます。

早いと1−2日で結構元気が出てきます。

長期に治療をしている方にも追加で使えます。

元気が一番ですよ。

 

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不安に帰脾湯が有効だった1例

40歳女性。

クルマの渋滞、人が多い所など苦手な場面になると不安が大きくなるので軽減したい、と訴えて受診されました。

既往歴:10年前パニック障がい

漢方薬局さんで漢方薬を試しておられ、帰脾湯(きひとう)を飲んだことがあり、カラダが温まり調子が良かった経緯があります。

食欲普通、不眠なし、手が冷える、首・肩が凝る、足がむくむ、目が疲れ、しょぼしょぼする、ノドが痞える(以前半夏厚朴湯で軽快)、不安になる

診察では、両胸脇苦満(肋骨下の圧痛)、心下痞鞭(心窩部圧痛)が著明で、他は特に異常がありません。

加味帰脾湯(かみきひとう)が良いと判断し、2週間処方しました。

帰脾湯(きひとう)という漢方薬があり、その適応の方より身体が衰弱して、微熱、熱感、胸苦しさが加わったものが加味帰脾湯の適応かと思い、使ってみました。

しかし、患者さんは、「帰脾湯の方が美味しかった」と言われました。

ならばと帰脾湯に変更したところ、1日2回飲む程度で調子がいい、淡々と生活していますと。

焦燥感や心悸亢進がそれほど強くない方だったのでしょうか。

まだ帰脾湯をうまく使いこなせていませんが、うまく経過した方でした。

 

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