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漢方薬を治療に取り入れてまだ10年程度の駆け出しです。

日常診療で漢方を使う場面は数多くあります。

西洋医学が得意な分野はお任せして、西洋医学の治療でうまくいかないところ、漢方が得意なところに使っていきます(両者併用もあります)。

このホームページでは、なるべく専門用語や難しい言葉を使わないようにして、明日からすぐ飲んでみたくなる漢方薬の情報などを載せていきたいと思います。 

 漢方治療を始めてよかったこと 

 

1 西洋医学の行き詰まりを感じた時に、治療できること

2 全国の漢方を扱う先生と出会えたこと

3 漢方治療で治療経過がうまくいくと必ず喜ばれること

4 患者さんのカラダに触れる機会が増えて、コミュニケーションが良くとれるようになったこと(腹診、触診など)

5 患者さんがいろいろ教えてくれること(漢方薬を飲んでどうなったか、を本人、保護者が熱心に語ってくれる、こうしたら良くなったとかも教えてくれる)

6 合えばすぐ効く!ということ

7 患者さんが余計な抗生剤を飲まなくてすむようになったこと

まだまだ漢方の道では、駆け出しですが前向きに考えて進みます。

 

肩が凝るわ

私個人の話で恐縮ですが、最近肩が凝って仕方がないです。

悪いものが憑いたんじゃないかと思えるほどです。

全く肩が凝ったことがない私が電子カルテを使い始めて12年以上になります。

おそらくこのせいでしょう。

慣れないPC作業で肩が凝っていると信じています。

マッサージをしてもらっても長時間は持たないです。

患者さんに勧めている桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)を飲んでみました。

これは、東洋薬行という会社の漢方エキス剤です。

粉が細かくてサッと飲めます。

適応は、カゼの初期、肩こり、頭痛、です。

飲んで30分もしないうちに、首の後ろの凝りが楽になりました。

麻黄(まおう)が含まれていないので胃に障りません。

1日3回当面試してみようと思います。

葛根湯でも問題ありません。

胃腸が丈夫で、飲んでも吐き気、動悸などが起こらなければ続けても構いません。

ダラダラ飲まないで、調子が良くなったら一旦内服を中止しましょう。

自分のカラダのメンテナンスにも漢方薬を試してみましょう。

 

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チックに使える漢方薬

意外にチックの相談はあります。

咳がずっと止まらない、と訴えてきたお子さんが、咳チック、だったなんてこともあります。

抗精神病薬が投与されているお子さんがたまに来てビックリすることもあります。

それらを使っても治らないと。

保育園・幼稚園のお子さんから小学生までのお子さんが多いです。

一般的には、抑肝散(よくかんさん)や抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が使われるケースが多いようです。

症状が激しくて急迫性があると、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)が有効です。

ただし、これらだけではなかなか治らないお子さんがいます。

異常に過敏な体質なお子さんたちです。

すぐに緊張してしまうタイプです。

こういうタイプには柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を試しています。

腹直筋がピンと張っていることが多いです。

うちでは、抑肝散加陳皮半夏でよく治ったケースが多いでしょうかね。

1年以内、早いと3ヶ月以内には、チックの回数が減ってきます。

でも大切なのは十分な問診と、お子さん、保護者を交えての話し合いを外来でやることです。

 

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これは甘いです

全身が真っ赤な女性が外来に来られました。

ちょっと重症なアトピー性皮膚炎です。

幼少の頃からずっとアトピー性皮膚炎で治療を受けてきましたと。

漢方薬を希望して来院されました。

本人さんは明るく症状をしゃべっておられますが、心の奥ではどう考えているのでしょうか?

勝手に想像したりして。

ずいぶん苦労してきたのでしょうが、意外に元気に見えます。

温清飲(うんせいいん)を試しに2週間飲んでいただきました。

2週間後再診。

「先生、温清飲って漢方薬、美味しいわ、飲みやすい!」

「あ、そう」

温清飲は、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)+四物湯(しもつとう)構成されています。

黄連解毒湯は普通の方は苦いと感じます(超苦い)。

実は、私は甘い!と感じます。

「あなたにこの漢方薬は合っていると思いますので、1ヶ月分追加しておきますね」となりました。

このように甘いと感じる、美味しいと感じる漢方薬は続けて飲むと、良いことが起こります。

3ヶ月は飲んでみると良いと思います。

 

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慢性蕁麻疹に葛根湯

うちに数人慢性蕁麻疹の方がおられます。

現在、お子さんはいません。

蕁麻疹の原因は不明です。

花粉かな、ホコリかなと思われる時もありますが、毎回同様のエピソードではないので、はっきりこれが原因ですと告げることができません。

皆さん、抗アレルギー薬を飲まれています。

1種類の方がほとんどですが、相談に来られる方の中には2種類飲んでおられる方もいます。

2種類飲んだから必ず蕁麻疹が出なくなるわけでもないのです。

で、困った方には漢方薬を試してもらっています。

ここ最近面白いなーと思っているのは葛根湯です。

葛根湯には、ちゃんと保険適応で、「蕁麻疹」が書いてあります。

師匠に、慢性蕁麻疹に効くよ、と言われていたので、この1年間でよく試していますが、結構有効です。

胃腸が虚弱だと、葛根湯に含まれる麻黄のエフェドリンが原因で吐き気、動悸などが出ることがあります。

それをちゃんと確認しましょう。

それさえ起こらないなら、意外にキレがよく、蕁麻疹が出なくなります。

抗アレルギー薬との併用も可能です。

葛根湯が無効な場合は、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、大柴胡湯(だいさいことう)、茵陳五苓散(いんちんごれいさん)、茵陣蒿湯(いんちんこうとう)なども試してみてください。

2週間は飲んでみましょう。

 

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今日は岐阜市で漢方外来をやります

今日午後2時から午後5時半まで岐阜市で漢方外来をやります。

場所:中島小児科(岐阜市鍵屋東町2-1)

処方は、すべて院外処方となります。

第1回目に来院された方は、月曜日には漢方薬をもらえた方が大半のようです。

土曜日の午後ですので、処方箋を受けてくれる薬局が限られます。

その点を御了承ください。

処方箋は4日間有効ですから、月曜日に受けてもらえれば、漢方薬がそこになくても1日(早い店だと半日)くらいで取り寄せてもらえると思います。

大人の方が気楽に来ていただけたらと考えています。

もちろんお子さんも大歓迎です。

保険証と、お子さんは乳幼児受給者を必ず持参してください。

まだ外来を始めたばかりで、予約制をとるほどもないと考えていたのですが、時間帯によって患者さんが集中するなら予約制にしようと思います。

よろしくお願いします。

※7月は、1日(土)、15日(土)に漢方外来を行う予定です。

 

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